一人暮らしの電気代の平均目安は?今からでも始められる節電方法!

一人暮らしをしていて電気代が高いと感じたことはありますか?

「思っている以上に電気代が高い…」

「節約ってよく聞くけど実際何をすればいいの?」

普段気をつけているのに電気代が抑えれていないのはどうして?」


このように感じる方も多いのではないでしょうか?
月々の電気代は生活をするうえで必ず必要な金額なので、できるだけ節約したいものです

この記事では一人暮らしの方の平均的な電気代電気代の計算だけでなく、一人暮らしの電気代が高くなる原因・対策方法について解説していきます!

※高くなる原因や対策方法が先に知りたい方はこちらからすぐに確認できます!

節約を始める方や電気代が気になってきた方へ参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください!

一人暮らしの1ヶ月の電気代の平均っていくら?

一人暮らしの電気使用量は環境省の「家庭でのエネルギー消費量について」によると年間4,175kWh程度とされています。
1ヶ月あたりの電気使用量に直すと約347kWhになります。

総務省が公表しているデータによれば、一人暮らしの平均的な電気代は年間81,072円です。年間の電気代を月額で計算すると約6,756円となります。

自身の電気代を見直したい使いすぎているか知りたい場合、まず上記の平均的な電気使用量と電気代を確認して平均と比べてみましょう。

また電気使用量が多い場合は、どの家電製品や電子機器、住宅設備を多く使用しているのか見直してみるのも重要になります。


出典:環境省の公式HP
出典:総務省統計局

一人暮らしで電気代が高いのはどうして?【一番高い時期は冬?】


先ほどまでは電気代の平均をお伝えしましたが、あくまで平均の月額になります。

実際の電気代は季節や住んでいる地域によって異なります。

それでは季節と地域ごとの電気代の違いを紹介していきます。

単身世帯における季節別の電気代の平均


季節別で見た単身世帯における電気代の平均月額は以下の内容になります。

期間 電気代
2023年10~12月期 5,833円
2024年1~3月期 7,150円
2024年4~6月期 5,839円
2024年7~9月期 6,771円

1年間で電気代が最も高いのは1〜3月の冬場です。

電気代は使用量分を翌月に支払う仕組みなので、1年のうち電力使用量が最も多いのは10〜12月ということになります。

反対に1年間で電気代が最も安いのは4〜6月期(3〜5月使用分)となっています。

一般的には、冬場を中心に電気代が高くなると捉えていいでしょう。

出典:総務省統計局

地域別の電気代の平均

地域 電気代
北海道・東北地方 7,500円
関東地方 6,556円
北陸・東海地方 6,794円
近畿地方 6,648円
中国・四国地方 7,437円
九州・沖縄地方 6,274


電気代の平均月額が最も高いのは北海道・東北地方で、反対に最も安いのは関東地方という結果となりました。

地域別に見ると人口が集中している関東地方や近畿地方は、ほかの地域に比べて電気代が安い傾向がわかりました。

出典:総務省統計局【2024年】

ここまで季節や地域ごとの電気代を紹介してきましたが、電気代が高くなってしまう主な原因は季節や地域だけでなく

POINT・古い家電を使っている
・家電の使い方が不適切
・電力会社の料金プランが合っていない

この3つが主な原因になっていると考えられます。次はこの3つの原因の詳細を解説していきます

電気代が高くなる3つの原因と対策!【月8000円超えるのは何故?】


平均月額が6〜7000円の中、月々の電気代で8000円超えてしまうのには原因があります。

先ほどの3つの原因とその対策方法をご紹介していきます。

①古い家電を使っている

一般的に、家電は新しい機種ほど省エネ性能が改善されています。

例えば10年前の家電から省エネ家電に買い替えることで、エアコンは-10%、テレビは-31%、冷蔵庫は-46%、照明は-86%もの電気代削減効果が期待できます。

古い家電を使用している場合は買い替えも視野に入れて、ぜひ検討してみてください!


出典:COOL CHOICE

②家電の使い方が不適切

エアコン・冷蔵庫・照明・テレビといった消費電力の大きい家電適切に活用できていないと、電気代が高くなる原因になりえます。

各家電の節約ポイントをチェックしていきましょう。

・エアコン

エアコンは設定温度を冷房時に下げすぎたり、暖房時に上げすぎたりしないことが重要になります。


冷たい空気は床付近、暖かい空気は天井付近に溜まりやすいものになります。

サーキュレーターなどを併用して空気を循環させると、部屋全体に効率良く冷風・温風を行き渡らせることができます。

また、エアコンは起動直後に最も多くの電力を消費するため、短時間の外出であれば電源を切らずにつけっぱなしにしておくほうが消費電力を抑えられます。

・冷蔵庫

冷蔵庫は庫内に冷気が効率良く循環するように物を詰め込みすぎず適度に隙間を空けることが大事です。

また、背面から熱を放出するのを妨げないよう壁にぴったりつけず隙間を空けて設置することをオススメします。

こうした対策を講じた上で夏季以外は設定を「弱」にしておくと節電に効果的です。

・照明

照明は、こまめに消すことが節電の第一歩です。使用していない部屋の照明は消すよう習慣付けましょう。

さらに電球や蛍光灯を使用している場合は、消費電力の小さいLED照明に切り替えることで節電効果が期待できます。

・テレビ

テレビは画面の明るさを調整することで節電効果を得られます。

明るさの自動調整機能がついている場合は、積極的に活用して適度な明るさを保つようにしましょう。

③電力会社の料金プランが合っていない


電力会社や料金プランがライフスタイルに合っていないことも電気代が高くなる原因のひとつです。


例えばファミリー世帯を想定した料金プランに加入している場合、基本料金が高く設定されていることがあります。消費電力が少ない世帯向けのプランに切り替えることで、電気代を抑えられる場合もあります。

ほかには日中は外出していることが多く夜間に電気を使用する方の場合、夜間の電気代が安くなるプランを選ぶほうが得策です。

このように電気を主に使用する時間帯に合わせて料金プランを検討することで電気代を効果的に節約する方法もあります。

一人暮らしのオール電化も電気代が高い?【月10000円超えが平均?】


ここまで一般住居の電気代について解説してきましたが、オール電化の場合は平均いくらか少し解説します。


オール電化住宅での一人暮らしにかかる1か月あたりの電気代平均10,777円です。冬は全季節の中で最も電気代が高くなるので10,777円よりも高くなると予想できます。

さらに最近では夜間の電気料金が安く設定された「深夜電力」プランを廃止・新規受付を停止する例が増えています。
※時間や各社によって異なります。

以前は日中より夜間のほうが電力の仕入れ価格が安かったために「深夜電力」プランが設定されていました。

しかし昼夜間の電力需要構造の変化を踏まえ値上げや割引の見出しにつながっているのが現状です。

東京電力EPでも標準的な電気料金より割安な深夜料金を提供して来ましたが、2016年3月で新規加入の受付を終了し、2025年4月1日より基本料金の見直しが行われます。

出典:関西電力
出典:
東京電力

 

電気代の内訳を解説!【請求がおかしいと感じたらプランを見直そう!】


電気代は、「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の4つから構成されています。それぞれどのようなものなのか詳しく解説していきましょう。

基本料金とは?

基本料金とは電気の使用量にかかわらず毎月定額で支払う費用です。

基本料金は契約アンペアが大きいほど高くなります。契約アンペアを下げれば基本料金を抑えられます。

ですが、基本料金を抑えるためには使用する家電に同時に流れる電流の合計値が契約アンペア数の範囲内に収まっている必要があります。

そのため、基本料金を大幅に削るのは現実的とはいえないケースになります。関西・中国・四国・沖縄などのエリアでは基本料金制ではなく従量料金制(最低料金制)が採用されています。

従量料金制とは電力使用量の最低基準を決め、実際の電力使用量がその基準に達しなかった場合も最低基準の料金を毎月支払う仕組みです。

 

電力量料金とは?


電力量料金とは言葉通り、実際に使用した電力に対して支払う代金のことです。「従量制料金」とも呼ばれていて具体的には「電力量料金単価(円/kWh)×使用量(kWh)」で算出されます。

ただし電力量料金単価は一定ではなく、電力使用量に応じて3段階に分かれているケースが少なくありません。

例えば東京電力エナジーパートナーの「従量電灯B」における、2024年1月時点の電力量料金単価は下記のとおりです。

POINT<電力量料金単価の例>
・120kWhまで(第1段階料金):30円00銭/kWh
・120kWh超300kWhまで(第2段階料金):36円60銭/kWh
・300kWh超(第3段階料金):40円69銭/kWh

電力量料金は、電気を使えば使うほど多く支払う必要がある電気料金です。つまり電気代の節約のためには、「電気の使用量を減らす」ことが重要となります。

出典:東京電力エナジーパートナー

 

燃料費調整額とは?


燃料費調整額は発電に使用する燃料の市場価格を反映するものです。

直近3ヵ月間の貿易統計価格にもとづき燃料費が高騰している場合には電力量料金に燃料費調整額分を上乗せし、反対に燃料費が下がっている場合には電力量料金から燃料費調整額分を差し引く仕組みになっています。

昨今、原油やLNG(液化天然ガス)の市場価格が高騰していることから、燃料費調整額が電力料金に上乗せされるケースが各電力会社で相次いでいます。

なお、燃料費調整単価には上限が設けられており、仮に燃料費が大幅に高騰しても、一定額以上の燃料費調整額は加算されない仕組みとなっていました。

しかし昨今の燃料費高騰を受けて燃料費調整額の上限撤廃に踏み切る電力会社も少なくないのが実情です。

いずれにしても、燃料費調整額は電力会社側で決定するものなので生活者が電気の使い方を工夫することで減らせるものではありません。

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは?


再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、再エネ普及のために作られた「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」によって電力会社が再エネ電力を買い取った費用を社会全体で負担する仕組みになります

FIT制度は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電設備の電力を一定期間、固定単価で買い取ってくれる国の支援制度です。

また、電力会社は、FIT認定を受けた再生可能エネルギー発電設備で発電された電力の買取義務が課せられています。

注意として電力買取コストの一部は電気を使用する全ての消費者が負担しています。

もちろん太陽光発電システムを設置していない方も対象です。

再エネ賦賦課金の費用は、再エネ賦課金単価×電気使用量で計算されます。

また、単価は毎年1回更新されるので、値上されてしまうと電気使用量が変わらなくとも負担の増加につながります。

 

電気料金の計算方法の仕組みは?


電力使用量の多い家電がわかったところで、実際に家電ごとの電気代を計算してみましょう。

電気代は下記の計算式で求めることができます。

POINT<電気代の計算式>
電気代=消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)


例えば、消費電力800W(0.8kW)のエアコンを1日8時間使用した場合、電力量料金単価を31円/kWhとすると、「0.8kW×8h×31円=198.4円」が1日あたりのエアコンの電気代だとわかります。

このエアコンを1ヵ月(30日間)使用すると、電気代の月額は5,952円、年間の電気代は72,416円となります。
気になる方は一度ご自宅の家電ごとの電気代を計算してみてください。

一般家庭の平均電気料金はどのくらい?


それでは一般的な家庭の電気料金はどれくらいなのでしょうか。


ここでは、総務省統計局が毎年行っている「家計調査(家計収支編)」の「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を参考に単身家族から6人家族までの平均を数値化しました。
※2024年のデータを参照しています

世帯主 電気代/月 一人当たりの電気代/月
1人 6,756円 6,756円
2人 10,878円 5,439円
3人 12,651円 4,217円
4人 12,805円 3,201円
5人 14,413円 2,882円
6人 16,995円 2,832円

出典:総務省統計局【家計収支編 総世帯 詳細結果表 2024年】

 

一人暮らしの電気代を抑える7選のコツ!


それではここからは節電のための主なポイントを具体的にご紹介していきます。

①エアコンの稼働率を減らす


エアコンの電気代は、エアコンの稼働率が上がるほど高くなります。

いつまでも室内の温度が上がらない・下がらないといつまでも「設定温度まで上げる、下げよう」とするため、扇風機やサーキュレーターを使用して、スピーディに室温を調整できるよう工夫することが大切です。

他にもエアコンに関する節電方法はあるので、以下のような対策を試してみましょう。

POINT・エアコンで効率よく室温を調整するためにカーテンで断熱効果を伸ばす
・フィルター清掃を定期的に行いエアコンの効率を低下させないようにする


また、エアコンの室外機周辺に物が密集していると、排熱の効率低下につながるため、余計なエネルギー消費を招きます。そのため、室外機周辺には物を置かないよう注意する必要があります。

②照明の切り替えや使い方の見直し


照明の使い方を工夫して電気使用量を削減することも、電気代を削減するために重要なポイントです。
たとえば、LED照明に切り替えるだけでも同じ明るさに保ったまま電気代を削減できますし、照明の使用時間をなるべく短縮することも意識しましょう。

日中に照明を使用する習慣のある方は、レースカーテンの種類を変えて部屋に日光の入りやすい状況を作りましょう。また、使用していない部屋の照明を点けっぱなしにしている方は、部屋を出る時に必ず消灯する習慣をつける必要があります。

③冷蔵庫の使い方を工夫する


冷蔵庫の電気使用量を削減するには、以下のような点に気を付けながら使用してみましょう。

POINT・ドアの開閉回数をなるべく減らすドアを開ける時間を短縮する(すぐに食品や飲み物を取る、戻す)
・冷蔵コーナーには食材を詰め込まないよう気を付け整理する。
・冷凍コーナーには食材を詰め込みできるだけ空きを作らない。


庫内の温度が上がると、温度を下げるために電力を消費してしまうので、なるべく庫内の温度を保つような使い方を意識すると電気使用量を減らせます。

④洗濯機の乾燥機能を使用しない・減らす

洗濯機の乾燥機能は消費電力が比較的高い傾向なので、可能であれば衣類を自然乾燥させるもしくは乾燥機能の使用時間を短縮して、自然乾燥と併用するのが大切です。

他には洗濯機を使用する時は、可能な範囲で洗濯回数を減らしましょう。

洗濯の回数が増えれば増えるほど電気使用量も増えるので、まとめ洗いで済ませられるようにするのもおすすめです。

⑤電気料金が高くなる時間を避ける



時間帯別プランや市場連動型プランに加入している場合は、電力量料金単価の高くなる時間帯に消費電力の高い家電製品を使用したり、テレビやエアコンなどを長時間稼働したりしないよう注意しましょう。

また、家電製品の省エネモードも活用したり省エネ製品へ買い換えたりすることで、電気代を減らせる可能性があります。

他には、家庭用蓄電池を導入し、電力量料金の安い時間帯に充電しておくのもおすすめです。

電力量料金の高い時間帯に充電しておいた電気を使用することで、電気代負担を軽減できます。

⑥契約中の電気料金プランを見直す

家電製品の節電を意識してもなかなか電気代の負担が抑えられない時は電気料金プランを見直してみましょう。

まずは、現在の電気料金プランの契約アンペア数を確認して検討することも大切です。

契約アンペア制の場合、契約アンペア数が高いと、その分基本料金も高額になってしまいます。

1人暮らしや2人暮らしなら30A前後で過ごせますし、3人〜5人暮らしなら40A前後で問題ないといえます。

また、プランによっては時間帯によって電気代が安くなったりポイントが付与されたりしているので、ライフスタイルにあったプランがないか比較検討してみましょう。

⑦省エネ・節電モードを活用する


電化製品の多くには省エネや節電モード機能が搭載されていますが、意外と機能を活用していない人が多いようです。

それらをうまく使用すればかなりの電気代を削減することが可能ですので大いに活用しましょう。

さらに最近では太陽光や蓄電池の導入をすることで月々の電気代を削減している、ご自宅も増えてきています!

次の章では太陽光や蓄電池について少しご紹介いたします。

太陽光・蓄電池システムの導入で電気代を更に削減!


電気代の削減は大切ですが、さらなる削減を目指すなら、なんといっても太陽光発電システムと蓄電池の導入がオススメです!

太陽光発電システムだけではなく電力を蓄えることが可能な蓄電池は、EVの給電や災害時の非常用電源としても大いに活用が可能です。

以下にそれぞれのメリットをお伝えします。

太陽光発電システムの主なメリット

POINT・発電した電気を家庭の住宅設備に活用することで電力会社からの電力購入量を削減できる
・FIT制度の活用によって自家消費した電気から余った電気を売電できるため収入を得られる
・災害時に停電した場合も、日中であれば太陽光発電の自立運転モードで最大1500Wまでは電気を使用できる(非常時用コンセント)
・CO2を排出しないクリーンなエネルギーなので、環境問題にも貢献できる

蓄電池の主なメリット

POINT・蓄電池は貯蓄した電気を必要な時に利用することが可能
・必要な時に電気を使えるので無駄な電気が発生せず効率よく節電ができる
・自動制御機能が備わっているので、生活パターンやインターネット経由で気象警報を取得し、自動で充放電を行ってくれる
・EVの購入を考えている方には特に家庭用蓄電池は重要。給電スタンドまで行く必要もなくご家庭でEVに給電が可能になる

太陽光発電と蓄電池に関する補助金制度が自治体ごとに独自で実施されています。そのため初期費用を数10万円以上削減できる可能性があり、導入費用の負担を気にしている方にとっても嬉しいポイントです。

気になる方は蓄電池の助成金を紹介している記事もぜひ併せてお読みください!

蓄電池の補助金とは?仕組みや活用方法について解説【2025年最新版】

東京都での太陽光・蓄電池の助成金について【2025年最新版】

 

電気料金を抑えるなら節電・プランの見直しが大事!【まとめ】


一人暮らしの電気代は、電気の使い方や季節・地域によって異なります。

ですが、今回ご紹介した電気代が高くなりやすい原因に該当するものがあれば、それを改善することで電気代を節約できる可能性があります。

一方で、電気は毎日使用するものであり生活習慣を大きく変えるのは容易ではないケースも多いでしょう。

電気代を無理なく効果的に抑えるなら電力会社とプランの見直しを検討するのがオススメです!

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