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最近では電気代の高騰や災害時の停電対策として電気を自給自足する生活であるオフグリッドを求める動きが世界中で広まっています。
しかし、ほとんどの人はオフグリッドついて詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では
・オフグリッドのメリット・デメリット
・オフグリッドを始める方に活用できる助成金
上記の内容を解説していきます!
この記事を読めばオフグリッドについての基礎的な知識や具体的かつ現実的な実践方法が理解できるので、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてください!
そもそもオフグリッドって何?仕組みを解説!
オフグリッドとは電力会社の送電網(グリッド)に頼らない、つまり電力を自給自足して生活することを意味します。
身近な例で言うと、道路標識の電光掲示板や電灯などもオフグリッドが導入されているケースがあります。
自然災害による停電時などに安全を確保しなければいけない場所に、少しずつオフグリッドのシステムを取り入れています。
オフグリッドの電力源は主に太陽光発電!【太陽光導入は補助金もあってお得?】
オフグリッドは太陽光発電や風力発電、地熱発電のような自然エネルギーを利用するシステムと解説しましたがオフグリッドで主に使われているのは太陽光発電です。
太陽光発電以外の自然エネルギーは、運用するための場所や気候などの条件が厳しいためオフグリッドではあまり扱われません。
太陽光発電であれば発電する元になる太陽光はどこにでも存在し、安定した電力の供給を行えるため、オフグリッドとの相性は抜群です。
そのため、現在のオフグリッドを導入する際には太陽光発電システムとセットが基本になります。
完全なオフグリッド生活は実現不可?【DIYでオフグリッドを目指す人も?】
先ほど解説したように、オフグリッドでは主に太陽光発電を主電源とします。
しかし一般的な家庭において太陽光発電だけでは家全体の電力を賄えないのが現状です。
太陽光発電システムは他の自然エネルギーよりも安定性があるとはいえ、やはり地域の気候やその時の日射量などによって発電量が変化します。
ですから、これからオフグリッド生活を始めるのであれば、以下のように工夫する必要があります。
・基本はオフグリッドで生活し、足りない電力は電力会社から購入する。
・電力をあまり使わないライフスタイルに変更してオフグリッドを活用する。
完全オフグリッド生活を達成している方も、最初はガスや電力会社の電気を併用しながら少しずつ工夫し徐々に完全なオフグリッド生活に移行しています。
いきなり完全なオフグリッドを目指すのではなく、まずは生活の一部にオフグリッドを取り入れて様子を見ながら切り替えていくのがいいでしょう。
さらに一部ではDIYでオフグリッドを取り入れようとされる方もいらっしゃいますが、途方もない時間と予期せぬ費用(追加の資材等)が発生する場合があるのでオススメはできません。
オフグリッドを検討される方は電気設備のプロや専門家に相談することをオススメします。
オフグリッドの3つメリット
オフグリッド生活を始めると、どのようなメリットがあるのか、オフグリッドにさらに興味を持っていただくために詳しく掘り下げていきます。
オフグリッドで得られるメリットは主に次の3つになります。
・停電時に安心して電気が使える
・自然環境に優しい
それでは上記3つを紹介していきます。
電気代の削減効果が期待できる!
オフグリッドは自然エネルギーを利用して発電した電力を使うため、電力会社から購入する電気を削減できて結果的に毎月の電気代を減らすことができます。
最近では、燃料調整費や再エネ賦課金の高騰による電気代の値上げが全国的に問題になっています。
そのため、オフグリッドをご家庭に導入することで電気代の高騰に家計を左右されない安定した生活を実現できるでしょう。
現在の電気代に悩んでいる方は生活の一部にだけオフグリッドを取り入れて、どれだけ電気代を削減できるか試してみるといいかもしれませんね。
停電時に安心して電気が使える
停電しても蓄電池に電気を貯めておくことができるので冷蔵庫、インターネット、PC、携帯電話が使用できます。
「非常電源」というと以前は大きい病院やオフィスビルだけが備えていましたが、東日本大震災以降、一般家庭にも急速に普及が進んでいます。
太陽光発電システムによるオフグリッドがあれば、日中は太陽光を電力に変えて生活し、日が暮れても蓄電池に貯めておいた電力を利用して普段通りとはいかないまでも不自由ない生活ができるでしょう。
自然環境に優しい
近年、SDGsをはじめとした、持続可能な社会を目指す動きが世界的に活発になっています。
現在エネルギー資源が少ない日本は、石油や石炭などのエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っていますが、こうした化石燃料は使い続ければいずれなくなります。
太陽光発電は年々深刻化するエネルギー資源問題の解決策のひとつです。
また、クリーンであることも大きな特徴で、発電の際に地球温暖化の原因とされている二酸化炭素も発電時には全く排出しません。
エネルギー資源に乏しい日本では特に、太陽光発電をはじめとした自然エネルギーを普及させることは急務として、国や自治体も補助金などの様々な後押しをしてくれています。
オフグリッドのデメリット
先ほど解説したようにオフグリッドには多くのメリットがありますが、やはりまだ課題も多く次のようなデメリットを抱えているのが現状です。
・電気の供給は天候次第
・メンテナンスに費用が発生する
上記2点をこれから紹介していきます。
電気の供給は天候次第
暮らしの全てをオフグリッドにした場合、太陽光が少ない時期には発電量が減るため生活に必要な量の電気を作ることができない可能性があります。
梅雨など太陽光発電の効率が落ちる時期は蓄電池の残量を把握したり、節電したりする必要があります。
メンテナンスに費用が発生する
オフグリッド生活を送っていくためには、使用している機材のメンテナンス費用も必要です。
現在販売されている太陽光発電システムや蓄電池は基本的に電力会社の系統との連携をする前提で販売されており、完全オフグリッドにした場合にメーカー保証が出ない場合もあります。
そうなると設備が故障した際は実費にて修繕が必要です。
各種設備の価格は年々安く、また性能は向上していますが、それでもやはり一式を揃えるための費用は決して安いものではありません。
とはいえ現在の電気代の高騰や国や自治体からの助成金や補助金が支給されることを考えると初期投資は十分回収できるでしょう。
オフグリッドを目指す際には予算やランニングコストも踏まえて検討するようにしましょう。
オフグリッドってなに?詳細やメリット・デメリットを徹底解説!【まとめ】
ここまでオフグリッドについて、仕組みやメリット・デメリットについて解説してきました。
現状のままでは完全なオフグリッドでの生活は困難と言えます。
なので太陽光発電による電力だけでいきなり生活するのではなく、必要に応じて電力会社からの電気を購入するライフスタイルを目指しましょう。
本記事では詳細を解説してませんが、過去に太陽光・蓄電池の助成金や補助金に関して解説している記事があるので、オフグリッドに少しでも興味がある方は続けてこちらを読んで参考にしてみて下さい!